クールアース推進構想(ダボス会議) (2008/01/26)
福田康夫首相はスイス東部のダボスで開催されている世界経済フォーラム年次会議(ダボス会議)で「クールアース推進構想」の提案を行いました。ポスト京都議定書(2013年以降の枠組み)に向けては、産業・分野別に温暖化ガスの削減可能量を積み上げる「国別総量目標」を提案しました。EUの主張する世界全体の排出量の削減目標を決め、国別に割り当てる方式では、米中の参加は見込めず、産業・分野別に削減可能量を積み上げた後に国別目標を決める方式とし、削減量の公平な配分に配慮しています。今後10~20年で温暖化ガス排出量が減少に転じる「ピークアウト」を実現するために、すべての主要排出国の参加が必要不可欠であることを強調しました。また、公平の見地から京都議定書の基準年1990年を見直すべきとも主張しました。
2020年までに世界全体のエネルギー効率の30%改善を目標とすること、温暖化対策に取り組む途上国に対する支援策として「資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)」を構築することも提案し、北海道洞爺湖サミット議長国としての演説を締めくくりました。
【ひとこと】
公平感のあるしくみづくりが福田首相の提案には謳われており、中国やインド、アメリカの参加の可能性も大きいと考えられます。温暖化による破局的な被害を避けるには、2050年までに温室効果ガス排出量を半減し、2020年までに先進国で25~40%削減する必要があるとの見方がCOP13を通じて国際議論の流れとなっています。