設備設計Facility design

自然エネルギーと資源エネルギーをバランス良く設計に盛り込みます。

設備設計

設備設計では、基本計画・設計段階から担当者が設計チームに参画、意匠設計者・構造設計者と連携を図りながら、地球環境の保全を重視し、自然エネルギーの積極的活用と資源エネルギーの効率的利用を総合的に検討し、最適な建築設備のご提案を行います。

東畑建築事務所では、2005年に『環境計画室』を設置し、環境共生や省エネルギーに関する技術の研鑽に取組んでいます。
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地球温暖化の主な要因となる二酸化炭素総排出量の約1/3を建築分野で排出している現状では、より一層環境に配慮した設計を進めなければなりません。
建築分野の総排出量の内、2/3は建築設備による運用時のエネルギー消費によるもので、わが国の総二酸化炭素排出量の1/5を占めており、地球温暖化問題にとって建築設備の果たす役割は重要になります。

1990年における日本のCO2排出量
環境配慮型業務実績

オールバイオマス熱源庁舎 / 真庭市役所本庁舎

真庭市庁舎 真庭市役所本庁舎

エネルギー棟外観写真
エネルギー棟外観

バイオマスシステム写真
バイオマスシステム

9町村合併による新しく誕生した真庭市の新庁舎です。古くから林業・木材加工産業が盛んなこの街のシンボルとして「オールバイオマス熱源庁舎」を実現しました。
木質バイオマスである「チップ」をメイン、「ペレット」をサブ燃料として冷暖房を行っています。木質バイオマスはカーボンニュートラルな自然素材であるため、CO2排出がありません。このため、年間で約200トンのCO2縮減効果があります。また、地元産の燃料であるため、地元への経済波及効果は年間約400万円、また庁舎のランニングコスト削減効果は年間約500万円となり、地域経済に大きく貢献しています。

所在地 岡山県真庭市
用 途 庁舎
構造·階数 RC造 4F
延床面積 8,120.18m²
竣工年 2012年

システムフロー
システムフロー

エコキャンパス / 同志社大学 今出川キャンパス 良心館

同志社大学良心館
同志社大学 今出川キャンパス 良心館

同志社大学良心館
ラーニングコモンズ

同志社大学良心館
サンクンモール

京都市内の御所の向かい側という、歴史ある立地に文系学部生約20000人の中心として建設されました。外観はイギリス式の煉瓦積みで歴史あるキャンパス景観を受け継いでいます。
氷蓄熱などによる熱源のベストミックス、自動昇降式ルーバーによる日射制御、高効率照明、雨水・井水利用、ソーラーチムニーによる自然換気、クールピットによる地熱利用など最先端の設備システムを導入した「エコキャンパス」です。また、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)により、毎月、エネルギーレポートを作成し継続的な省エネに努めています。

所在地 京都市
用 途 大学
構造·階数 SRC・S造 5F/B2F
延床面積 40,273.47m²
竣工年 2013年

ロールスクリーンイメージ
ロールスクリーンイメージ

同志社大学良心館
レンガルーバー

同志社大学良心館
エネルギーレポート

メガソーラー / イオンモール伊丹昆陽

イオン伊丹昆陽
イオンモール伊丹昆陽

体感空間テラス
体感空間テラス

エコインフォメーション
エコインフォメーション

国土交通省第1回住宅・建築物省CO2推進モデル事業に採択されたプロジェクトです。壁面ソーラー200kw・屋上ソーラー960kwの太陽光発電設備を設置したメガソーラー施設です。クールチューブによる地熱利用、光ダクトによる自然採光、屋上緑化・壁面緑化など環境にやさしいエコストアを実現しています。氷蓄熱とターボ冷凍機を直列につないだ高効率大温度差熱源システムなどにより省エネ化をはかっており、年間約3900トンのCO2削減効果を得ています。

所在地 兵庫県伊丹市
用 途 商業施設
構造·階数 S造 6F/B2F
延床面積 72,125m²
竣工年 2011年

BCP(防災対応型省エネ施設) / イオンモール大阪ドームシティ

イオンモール大阪ドームシティ
イオンモール大阪ドームシティ

ソーラーリンクエクセル
ソーラーリンクエクセル

ガスコージェネレーションシステム
ガスコージェネレーションシステム

防災兼用ガスコージェネレーション設備による発電・空調と地域冷暖房プラントによる熱融通をおこない、通常時は省エネ、災害時はエネルギー確保ができるシステムを導入しました。
電力の約1/3を自家発電でまかない、年間約3200トンのCO2削減効果があります。
防災対応設備を集中化させたファーストエイドステーション・防災コンセント・津波対策など、災害に強い施設づくりをめざしました。また、野鳥生育環境整備やバタフライガーデンなど地域の環境形成にも貢献しています。

所在地 大阪市
用 途 商業施設
構造·階数 S造 4F
延床面積 76,000m²
竣工年 2013年
その他の環境配慮型業務実績はこちら
業務の流れ

基礎調査・設計条件の設定

  • ・敷地条件の調査
  • ・お客様要求与条件の整理
  • ・エネルギー方針
  • ・環境取組方針

各設備システムの検討

  • ・各設備システムの想定・比較検討
  • ・CASBEEの算出(基本設計段階)
  • ・各設備システムの略設計
  • ・コストチェック(概算)
  • ・環境負荷低減計画

各設備システムの詳細設計

  • ・ライフサイクル評価(LCC・LCCO2)
  • ・省エネルギー性能の確認
  • ・CASBEEの算出(実施設計段階)
  • ・シミュレーション(温熱・気流等・照度)

設計監理

  • ・設計意図の検証・確認
  • ・運用マニュアルの作成・支援
  • ・性能検証(コミッショニング:施工段階)
  • ・長期修繕計画の提案
  • ・設計変更・追加工事の設計対応
  • 性能検証(コミッショニング:運用段階)
  • 省エネルギー診断
  • 省エネルギー提案
  • 中期修繕計画の提案