回遊性のある複合施設

田原本青垣生涯学習センター

設計コンセプト

建築のパブリックスペースにとっては回遊性をもつことが空間そのものの楽しさを与えます。田原本青垣生涯学習センターは多目的ホール、図書館、公民館、唐古・鍵 考古学ミュージアムの複合施設です。なかでも唐古・鍵 考古学ミュージアムは小さいながらも充実した展示を誇ります。各階段の踊り場には遺跡の展示スペースを設け、施設全体にミュージアムとしての機能をもたせています。このことが施設に回遊することの楽しさを与え、回遊する空間がコミュニケーションの発生を促し、生き生きとした場所となることを期待しています。この建築では楕円をモチーフとしたプラザが回遊性の象徴として、この場所を中心に各ゾーンを配置しています。プラザの2階にはウッドデッキが周回し、2階ロビーとデッキとを自由に行き来することで人々は内外空間の回遊性を楽しむことができます。

受賞

【2005】 第7回DANTO TILE DESIGN CONTEST優秀賞
【2006】 第5回建築と社会賞作品部門賞
【2007】 日本建築学会作品選集 入選

建物概要

発注者 田原本町
所在地 奈良県磯城郡田原本町大字阪手
用 途 コミュニティセンター / ホール / 図書館 / 生涯学習センター / 博物館
構造・階数 鉄筋コンクリート造 / 鉄骨鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造・4F/B1F
延床面積 13,447 ㎡
竣工年 2004年
備 考 撮影:(株)SS大阪
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