京都・東山の景観に配慮した瓦屋根の庁舎

京都府家庭支援総合センター・
京都府東山警察署庁舎

設計コンセプト

老朽化、狭隘化による移転建替えを行う東山警察署、および家庭問題に関する総合的な支援機関として、各相談所を統合した家庭支援総合センターとの合同整備計画です。開かれた警察とプライバシーを最重要視する支援センターという相反する性格をいかに併存させるかが最大のテーマであります。前庭を設け、エントランスの正対を避けるとともに、前庭~ピロティ~エントランスの構成とすることにより、視線の交錯を和らげています。敷地は京都市の歴史遺産型美観地区であり、最高高さ12m、すべての建物に原則瓦屋根をかけることなどが義務づけられています。奇をてらうことなく、景観規制と施設機能の融合を図り、今後継承されていくべき都市景観の先導的役割を果たすことを目指しています。

建物概要

発注者 京都府 / 京都府警察本部
所在地 京都市東山区
用 途 児童福祉施設等 / 事務所 / 警察署
構造・階数 家庭支援総合センター:鉄筋コンクリート造 / 3F ・東山警察署:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 / 2F/B1F
延床面積 家庭支援総合センター:5,770㎡・東山警察署:6,096㎡
竣工年 2010年
備 考 撮影:(株)エスエス大阪
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