地域性と街並みの継承

福岡税務署

設計コンセプト

既存庁舎の狭隘・老朽化の解消、耐震性の確保のために、既存庁舎の内外装・耐震改修と増築を行った税務署庁舎です。ビルの壁面が連続する街並みの中に「空間の抜け」によりゆとりをつくりだしていた敷地内の既存駐車場での増築であるため、透明感のあるガラスカーテンウォールの外壁やセットバックさせた建物配置により「抜け」を継承することで、ゆとりのある街並みの継承を図っています。カーテンウォール面には、地元特産である博多織の模様や近くを流れる那珂川の水の流れをイメージしたデザインを取り入れています。室内は、既存部分と増築部分が一体となり広い執務空間を確保しているとともに、既存と増築の接続部分にライトコートを設け、既存庁舎南側全面への増築により開口部から奥行きが深くなった室内に自然採光・通風を確保し、快適な執務環境をつくりだしています。

建物概要

発注者 国土交通省九州地方整備局長
所在地 福岡市中央区
用 途 税務署
構造・階数 増築:鉄骨造 ・ 5F 既存本館:鉄筋コンクリート造・5F / B1F 既存別館:鉄骨造・2F
延床面積 増築:1,561㎡ 既存本館:3,128㎡ 既存別館:624㎡
竣工年 2012年
備 考 撮影:東畑建築事務所(1,3枚目)
 (株)エスエス九州(2,4枚目)
← 実績一覧へ戻る