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設計コンセプト
これからの福祉社会を見据えた保健福祉施設
『市民のための保健・医療・福祉の連携・総合化』のための中核施設として計画された建物です。誰もがふらっと立ち寄れる施設のシンボルとして、幅員7.2mの通り抜けができる屋内街路(ふれあい広場)を設定し、これに面してキッズルーム・シニアサロン・ボランティアセンター・相談窓口等を開放的に配置しました。これにより、街の賑わいのイメージをつくり出すとともに、支え合い・助け合いの精神を市民に意識してもらうことを意図しています。建物は在来軸組工法による木造平屋建てであり、瓦葺の屋根をかけて新勝寺の門前町として発展した成田市のまちの個性を活かすとともに、日本文化を世界に向けて発信しています。規模の大きな施設ですが外観上は7つの棟に分節し、住宅を意識した仕上材を選定して、気軽さ・素朴さ・ぬくもりを感じられるようにしました。
【支え合い・助け合いの精神を育む設え】
簡易マザーズホーム・急病診療所を含む全体配置や様々な世代のための諸室が一体化したふれあい広場の構成は、「今後の地域福祉は、各分野ごとの行政主導の施しではなく、分野の垣根を越えた地域住民全体の支え合い・助け合いであるべき」という考えのもと、福祉施設を特別な施設とするのではなく、街の一部として誰もがふらっと立ち寄れる場所とすることに主眼を置いたものです。
【多様な空間を創り出す木構造技術】
小屋組は在来木造小屋組を採用していますが、小屋梁を合わせ梁(一部ゲルバー梁)とすること、ブレース構造ではなく構造合板を使用した耐力壁(屋根)を採用すること、床面積1,000m2ごとにRCの構造体で区画をして大断面構造(燃えしろ設計)となることを防ぐことなどにより、柱・梁の部材寸法を極力抑えた上で、最大桁行き約40m梁間16間という瓦葺の大屋根を実現しています。(設計協力:山崎亨構造設計事務所)
建物概要
- 【建物名称】
- 成田市保健福祉館
- 【発注者】
- 成田市
- 【所在地】
- 千葉県成田市赤坂
- 【用途・テーマ】
- 保健福祉センター
- 【構造・階数】
- 木造・1F
- 【延床面積】
- 5,226m2
- 【竣工年】
- 2004年



