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設計コンセプト
地域と共に暮らす建物
当施設は認知症高齢者グループホームと精神障害者通所授産施設の複合施設です。どちらも利用者の暮らしを支える大切な施設です。グループホームはまさしく日常の生活を、授産施設は利用者の自立を促し社会での生活を支える施設です。これからの高齢化社会に向け、身体や心に障害を持たれる方々の社会参加を促し、地域社会全体のネットワーク拠点として地域と共に暮らすことを目指して計画を行いました。計画のポイントとしては「開放的で明るく、親しみやすいイメージの建物」「グループホームは個人の尊厳を大切にし、家庭的で落ち着いた雰囲気の中で生活を送れる環境に配慮」「授産施設は安全で働きやすく、安心して過ごせる環境を考慮」この3つの方針を基本コンセプトにこの建物をつくりました。
【親しみやすい外観】
建物は階高を抑え、周辺から突出せず、町並みにとけこむように計画しました。外装仕上げは明るいアースカラーのタイルを主体とし、アクセントとして上部に木製パーゴラを配して、陰影により時の移ろいを感じ、親しみやすさをもてる施設作りを行っています。時間と共に、屋上テラスの植栽による緑化が進み、緑のカーテンが出来る事を考慮しています。南側には植栽を配し、隣地からのバッファーゾーンとすると共に、1階喫茶店からも緑が楽しめるようにしました。
【安心してすごせる授産施設】
1階は精神障害者の通所授産施設として喫茶店を経営し、社会復帰・就労訓練の場だけでなく、外部との接点、地域の交流の場となっています。広々とした室内は隅々まで目が行き届き、働きやすい環境を作り出しています。3階は授産施設の事務所及び利用者の食堂兼集会娯楽室です。食堂兼集会娯楽室には植栽のある屋上テラスを設け、上階でも自然を感じることが出来るように配慮しました。
【個人の尊厳を重視したグループホーム】
2階は入所者5名の認知症高齢者グループホームです。プライバシーの確保された居室を南側に配置し、バルコニーを介して光と風を取り入れ、五感に感じる施設作りを行いました。日中の団欒の場である食堂・居間は外部とのつながりを考慮し、道路側に配置しました。主要動線である廊下を東西にとり北側に縦動線と水廻りを配置することでゾーニングを明確にしています。
建物概要
- 【建物名称】
- 医療法人西浦会大枝東町福祉施設「行基園」「GYO」
- 【発注者】
- 医療法人西浦会
- 【所在地】
- 大阪府守口市大枝東町
- 【用途・テーマ】
- 精神障害者授産施設 / 認知症高齢者グループホーム
- 【構造・階数】
- 鉄筋コンクリート造・3F
- 【延床面積】
- 527m2
- 【竣工年】
- 2006年
- 【備考】
- 撮影:時空アート



