雄勝石スレートの再利用によって創出された復興の象徴

道の駅 硯上の里おがつ

設計コンセプト

東日本大震災で被災した雄勝硯伝統産業会館、地元商店のための観光物産交流館を新たに整備する復興プロジェクトです。
雄勝町の住民の生活拠点を再構築すると同時に、地域の生業の創出、交流人口の増加に寄与することを目的としています。

特徴1
雄勝石スレートの再利用
雄勝町の原風景を取り戻すことを意図して、雄勝町の誇りである雄勝石スレートをまとった外観デザインとしました。

特徴2
被災前の雄勝町のボリューム感に近づけるために9棟に分棟したデザイン
雄勝硯伝統産業会館は5棟構成、観光物産交流館は4棟構成とし、棟間からも雄勝湾を垣間見ることができる設えとしています。

特徴3
感覚的に上へ上へと逃げる津波避難動線を確保(直接出口と弓状配置)
津波対策として、主要室から直接屋外に出る建具を設け、さらに出た後についても、L2レベルに向けて上へ上へと逃げる動線がわかるように計画しました。

受賞

【2020】 NICHIHA SIDING AWARD 2020 (入賞)
【2022】 2022年度グッドデザイン賞

建物概要

発注者 石巻市
所在地 宮城県石巻市
用 途 博物館 / 物品販売業を営む店舗
構造・階数 木造一部鉄骨造・2F
延床面積 2,749㎡
竣工年 2020年
← 実績一覧へ戻る