自然環境を生かした学び舎

大阪府立南大阪高等職業技術専門校

設計コンセプト

敷地は和泉市テクノステージにあり、周辺を山に囲まれ自然環境に恵まれた立地となっています。緑化を施した中庭を中心に施設配置を行い、全ての教室棟、実習棟に自然採光・自然通風が可能な計画としています。実習棟の大屋根に空気層を設け、太陽熱を利用した集熱システムを採用し省エネにも寄与しています。自然の持つエネルギーを積極的に取り入れ、環境との共生を目指した施設です。

受賞

【2007】 日本電気硝子(株)第14回空間デザインコンペティション作品例部門入賞(佳作)
【2009】 日本建築学会作品選集 入選

建物概要

発注者 大阪府
所在地 大阪府和泉市テクノステージ
用 途 専門学校 / 事務所 / 工場
構造・階数 鉄筋コンクリート造・3F
延床面積 10,984 ㎡
竣工年 2006年
備 考 撮影:川元斉(1枚目)/上諸尚美(2、3枚目)
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緑あふれる潤いのある空間

敷地は和泉市テクノステージ中央に位置し、地区内のコミュニケーションを図る「コミュニティコート」を施設の中心に創出しました。緑あふれる潤いのある空間とし、本地区に集う人たちの交流・対話の場として、また訓練生同士や教官とのコミュニケーションの場として「ものづくり」だけでなく「ひとづくり」にも寄与する施設を目指しています。
この「コミュニティコート」を核に教室棟、実習棟を囲み配置し、回廊で繋ぐ計画としています。回廊の天井に設備配管類を敷設、各棟の外壁側に設けたシャフトにダイレクトに接続、建物全体の設備システムを単純、露出化しメンテナンス性を高めることで校内実習にも「生きた教材」として活用できるよう配慮しています。
配置図
コミュニティコート