勝どきの灯火

勝どきビュータワー
(勝どき駅前地区第一種市街地再開発事業)

設計コンセプト

中央区の勝どき・月島地区は戦前からの長屋が数多く密集する下町の風情が感じられる立地です。木造家屋の老朽化や密集地による防災面での問題が深刻化し平成10年、都市再生機構による第一種再開発事業がスタートしました。これにより低層木造密集地を集約し土地の高度有効利用を図るとともに地区内にあった児童公園や道路の再配置を行い、都心機能の更新と防災性の高い住環境を備えた再開発事業です。都市型住宅(約700戸)を中心に、駅前に相応しい商業施設や地域交流の拠点となる公益施設を整備し、勝どき.月島地区の西の玄関口に相応しい新たなランドマークを目指し、“粋”をキーワードとして建築計画にあたりました。建物を前面道路である晴海通りから45°振ることにより日影・風環境の影響を軽減し、低層部を緑化しながらセットバックすることにより周辺環境へ配慮する計画としております。超高層棟のファサードデザインは縦強調とすることで視覚的な建物のボリューム感を軽減化し、各面には中間階共用室(3フロア)と最上階に特徴的な縦リブのフィンを設置し、ファサードにリズム感と躍動感を表現しています。

建物概要

発注者 独立行政法人都市再生機構
所在地 東京都中央区勝どき
用 途 共同住宅 / 公益施設 / 店舗 / 事務所 / 駐車場他
構造・階数 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)・55F/B2F
延床面積 87,520 ㎡
竣工年 2010年
備 考 撮影:クドウフォト
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