人・地域・地球にやさしい施設

熊本地方法務局阿蘇大津支局

設計コンセプト

既存庁舎の狭隘・老朽化により、住宅地内の新敷地へ移転新設された法務局庁舎です。分節した屋根と庇が重なり合う構成(阿蘇外輪山の山並みをイメージ)によるボリューム感の抑制と住宅との離隔距離を確保した建物配置により、圧迫感や日影の影響を抑えるとともに、執務室の窓に設置した縦ルーバー(阿蘇の森の木立をイメージ)による視線制御、外装の質感や色(阿蘇の土をイメージ)、内外装への地場産木材の使用、浸透性舗装や浸透桝による敷地外への雨水の排水抑制など、周辺への影響に配慮しながら地域を意識した施設づくりを行っています。道路に面して設けた広場と道路の間にフェンスを設けず、町による道路整備との調整により広場と道路との段差をなくし誰もが自由に広場を通行できるようにすることで、歩道がない前面道路を利用する歩行者の安全を確保しています。

受賞

九州地方整備局優秀技術者賞

建物概要

発注者 国土交通省 九州地方整備局
所在地 熊本県菊池郡大津町
用 途 法務局
構造・階数 鉄筋コンクリート造・3F
延床面積 1,848 ㎡
竣工年 2010年
備 考 撮影:(有)マックス
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