静と動の対比による新旧校舎の一体化

北名古屋市立師勝中学校

設計コンセプト

中学校の耐震補強に伴う施設整備です。耐震補強とともに補強不可と診断された校舎の1/3を解体撤去して、不足する機能を別棟の新築校舎として整備しました。新築校舎は渡り廊下にて既存部分に接続。1階に地域開放等も想定した図書室・コンピューター室・家庭科室と2層吹抜けの多目的ホール。2階に3年生の教室群と理科室等の特別教室。3階に音楽室と屋上庭園を配置。中央に中庭・階段・多目的ホールを配置し、その廻りに諸室をハの字型に構成してパースペクティブな広がり感と風や光の通り道を確保。教室に広いバルコニーを設け、風を感じる開放的な学習環境を整備。標準設計による静的な空間の既存部分に対して、階段やホールが全体を貫通する動的で開放的な空間構成とし、新旧校舎が対比的に引き立てあう効果によって一体的な空間となることを意図しています。

建物概要

発注者 北名古屋市
所在地 愛知県北名古屋市
用 途 中学校
構造・階数 鉄筋コンクリート造 /鉄骨造・3F
延床面積 2,166 ㎡
竣工年 2010年
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