軽やかで柔らかなキャンパスのシンボル

大阪大学サイバーメディアセンター
ITコア棟・本館

設計コンセプト

大阪大学(吹田)にあるサイバーメディアセンター本館の改修とITコア棟の新築計画です。ITコア棟はスーパーコンピューターを有するデータセンターとして機能的な矩形のプランとし、空調はダブルデッキシステムによる効率的で安定的な運用を図っています。
一方、外観は全学の情報処理機能の中枢として、キャンパスのアイストップとして、シンボリックで印象的な曲面のフォルムとしています。本館とITコア棟の外観は、周囲を取り囲む竹林に調和した縦使いの有孔折板のスクリーンでデザインを統一しています。この軽やかで柔らかな印象のスクリーンはメディアセンターとしてオープンな雰囲気をつくりだすとともに、西日による日射や熱負荷を軽減しながら前面に広がる里山への眺望を確保しています。
本館には大規模立体可視化システム等の最新技術によるアクティブラーニングスペースを設け、また、中庭からの自然採光や通風、階段を利用した自然換気といった自然エネルギーの活用を新たに行い、環境負荷の低減を図っています。

建物概要

発注者 国立大学法人 大阪大学
所在地 大阪府吹田市
用 途 大学
構造・階数 鉄骨造・2F
延床面積 2,038㎡
竣工年 2014年
備 考 構造・階数・延床面積は、ITコア棟部分を示しています
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