地域と歩む鉄道文化拠点

京都鉄道博物館

設計コンセプト

新博物館は、地域活性化の取り組みが進む京都駅西部エリアの梅小路公園西端部に位置します。敷地内には、旧梅小路蒸気機関車館(旧二条駅舎、扇形車庫)がありこの施設の保存とともに一体的な活用が求められました。「地域と歩む鉄道文化拠点」という基本コンセプトのもと、博物館整備に加えて周辺地域の歴史・文化資産や集客施設との連携や、京都駅から公園ヘ至る歩行者経路整備などの連携、また博物館近傍に計画中のJR新駅整備による地域へのアクセス向上など、周辺地域のさらなる発展に寄与する起爆剤として期待されています。博物館施設は、大阪市内にあった交通科学博物館(2014年閉館)の機能を移転統合し、総合鉄道博物館に拡張整備するものです。国指定の重要文化財である梅小路機関車庫(1914年、扇形車庫)周囲の拡張用地に新博物館を機能ごとに連続的に分棟配置しました。既存エリアには新たにSL第2検修庫を整備し、歩行者デッキで繋ぐことで、来場者が新旧施設を自由に行き交い、蒸気機関車から新幹線まで各時代を代表する計53両の車輌や各種展示、 SL整備作業などを一体的に見学でき、鉄道の歴史・技術・安全・文化を学び、未来ヘ継承する博物館です。

受賞

【2016】 ディスプレイ産業優秀賞 (経済産業省商務情報政策局長賞)
【2016】 鉄道建築協会賞 (特別賞)
【2017】 第3回 京(みやこ)環境配慮建築物(奨励賞)
【2020】 第17回公共建築賞(地域特別賞)

建物概要

発注者 西日本旅客鉄道
所在地 京都市
用 途 博物館
構造・階数 鉄骨造・3F
延床面積 19,201㎡
竣工年 2016年
備 考 基本計画:西日本旅客鉄道・ジェイアール西日本コンサルタンツ
基本設計・設計監修・監理監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・工事監理:大成建設一級建築士事務所
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