ロケーション

「地域みんなで安心子育て」をテーマとして

地域で誇れる保育園

これからの保育園として
従来の保育機能のみならず、乳児保育・一時保育・延長保育事業の展開や、子育て相談・子育て支援の拠点としての役割を担い、多様なニーズに応えることのできる、地域の人々が気軽に利用できる新しい形の保育園です。
地域に開かれた保育園
保育園はさまざまな場面で多様な使い方が求められます。そのため本来の機能との間で無理なく開放できるゾーニングを考えました。地域との接点には、子育て相談室や職員室、園庭などを設け、子どもたちや職員の活動の様子が見える形態として、地域の施設として共に歩むことのできる保育園つくりを行いました。
無限の可能性を持った子どもたちが、ゆっくりと時が流れる中で自由に遊び回り、行動し、豊かに成長できる保育園づくりをめざしました。屋上に掛けられたブリッジ・築山・デン・中間領域など、遊びのエリアを規定しない自由な空間づくりと心地よい居場所づくりを子どもたちの 視点に立って考えました。
可変する保育室
子どもの数は、毎年変わるばかりではなく、時間帯・曜日によっても変化します。保育室は木製建具や移動家具により2室を1室、3室を2室、さらには屋外空間をも取り込みながら可変し、合同保育や縦割り保育などの弾力的な運営も視野に入れて機能性を高められるように配慮しています。
Sl手法の導入、多用途に利用できるプレイルーム・ワンルームの設置、可変する保育室の仕組みなど、特別保育事業の拡充・保育サービスの柔軟性などに応えられるだけのフレキシヒリティを持つ保育園として警備してます。

これからの公共施設として
木材・紙クロス・土などの自然素材を多用しながら、接着剤から仕上材にいたるまでの全てにF☆☆☆☆材料や可塑剤を含まない健康な材料を採用しています。建物完成後は、約1力月間のVOC揮発期間を設けたのち、全居室において空気環境測定を実施して、厚生労働省の指針に基づき基準値以下であることを確認しました。
ユニバーサルデザイン
車椅子対応エレベーター・多目的トイレの設置や段差の解消など、訪れる人たちの障害のあるなしに関わらず、幼児からお年寄りまで同じように使えるように配慮をしています。さらに、子育て相談室や授乳室・ベビーキープなどを設置し、子育てバリアフリー化にも同時に取り組んでいます。
安心・安全
仕上材にはフローリング・コルク・衝撃を吸収できるウッドデッキシステム・木材など、柔らかな素材を選択し転倒時・衝突時の安全性を確保しています。遊び方の全く違う未満児と幼児は接点を設けながらフロアによりゾーニングし、子どもたちへの配慮はもちろんのこと保育士にとっても使いやすい保育園としています。
PC柱の間にトラスを組み、10kWの太陽電池モジュールを設置してます。遮光フィンとして直遮光をカットし、僅かに透過した光と 反射した柔らかな光を開放廊下・保育室に取り入れている、ほか、開放廊下の雨よけとしても機能し、目に見える形での設置を試みました。
雨水利用
大屋根に降る年間約1000m³の雨水を、基礎躯体を利用した地下ピットに集水し、濾過・薬注処理を行い、加圧給水によりトイレの洗浄水や横木への散水、打ち水に利用しています。地下ピットには最大200m³の雨水が貯留でき、年間約50万円の水道使用料金が削減できます。
卓越風向の利用や地窓と高窓の設定によるドラフト操気など、風の流れと窓配置に配慮してフレッシュな空気を絶えず保育室へ取り入れ、呼吸する建物を実現しています。また、建物は適度に分節され、風の道を確保し、建物や街に風を通す配慮を行っています。屋外に設置した塔時計も風の力により発電し時を刻んでいます。
屋上緑化
耐病性のある高麗芝を中心として、洋芝、落葉高木・常緑低木を植樹し、子どもたちが実際に土に触れて遊び、耕やして畑にもできるように自然土壌を選択しています。屋上緑化は熱負荷の軽減、蒸散効果、植物による情操効果もあり、建設残土を利用した築山も含め多様な遊び場として活用しています。