圃場と調和する研究空間の創出

東京大学(田無)総合研究実験棟

設計コンセプト

農学系田無キャンパス再編後の中核施設の建て替え計画です。
常に自然に寄り添いながら進められる農学研究施設として、研究フィールドである圃場(ほじょう)を館内のいたるところで常に感じ取りながら、研究分野を横断したコミュニケーションが育まれる研究施設を目指して計画しました。
農学系キャンパス固有の南北軸を基軸とし、「3つに分節した建物ボリューム」を雁行配置させることで建物を適切なスケールに分節し、道路に沿ったリズミカルな景観を創出しています。各ボリュームの隙間からは館内に光と風、風景が取り込まれます。
館内は交差部の吹抜けやガラス張りの部屋などを通して、上下左右に視線が抜けて人々の出会いを誘発します。その中央の1階ホールは、これらすべてを感じられるレセプションスペースとしています。

建物概要

発注者 国立大学法人東京大学
所在地 東京都西東京市
用 途 大学
構造・階数 鉄筋コンクリート造・2F
延床面積 3446㎡
竣工年 2021年
備 考 設計監修・監理:東京大学キャンパス計画室(川添善行)・同施設部
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