立地特性を活かした集合住宅

神戸市須磨区の敷地約3，000m2に建つ総戸数69戸の集合住宅です。須磨離宮公園に程近い開放的な高台からは、神戸の海を望むことができます。この立地特性を念頭に置きながら、通風・採光・プライバシーといった住宅の基本性能向上を追求したワイドフロンテージ住戸や多面採光住戸を中心とした計画としています。周辺は比較的な低層な住宅地であるため、外観は大きなボリュームを感じさせないよう、幾つかのブロックに分割した構成としています。外装材は３種類のタイルを使い分けボリュームを分節し、シンプルな白いタイルでグリッドを際立たせるとともに、粗いテクスチャーのタイルとガラス手摺の対比により緊張感を持たせた立面としています。