子どもの視点で考えた空間づくり
愛知県三河青い鳥医療療育センター
設計コンセプト
子どもに「怖いところ」というイメージを与えず、かと言って無味乾燥ではなく、療育にとっても効果的である「感覚をやさしく刺激する空間」をつくりだすことを目標として設計を進めました。エントランスホールは愛知県産材の杉のルーバーで構成される「森」をイメージした空間とし、それに続く活動室を「まち」に見立て、「森の中のちいさなまち」づくりを建物全体のコンセプトとしています。また、外来のメインストリートには岡崎市の自然・歴史をテーマとした壁面アートを設置し、「山」と「川」 をモチーフとした2つの待合に、壁画アートのキャラクターが各診察室のサインとして配置されるなど、内装、照明、アート、サイン計画が一体となった空間づくりを目指しました。
平面計画においては生活の場としての「居住性」と医療施設としての「機能性」の両立を目指し設計を進めました。重症心身障害児者の病棟は中心に配置されたデイルームを病室が囲う特徴的な平面計画とし、病室からデイルームへの移動を容易にすることで日々の離床を促すとともに、入所者がデイルームを「居間」として認識できる、家庭的な雰囲気を持った構成としています。また、肢体不自由児病棟から施設内学級への動線はあえて外部を通り登下校を行うことで、生活にメリハりをつけるなど、生活の場としての施設づくりを大切にして設計を進めました。
平面計画においては生活の場としての「居住性」と医療施設としての「機能性」の両立を目指し設計を進めました。重症心身障害児者の病棟は中心に配置されたデイルームを病室が囲う特徴的な平面計画とし、病室からデイルームへの移動を容易にすることで日々の離床を促すとともに、入所者がデイルームを「居間」として認識できる、家庭的な雰囲気を持った構成としています。また、肢体不自由児病棟から施設内学級への動線はあえて外部を通り登下校を行うことで、生活にメリハりをつけるなど、生活の場としての施設づくりを大切にして設計を進めました。
受賞
【2020】第17回公共建築賞(優秀賞)
建物概要
発注者 | 愛知県 |
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所在地 | 愛知県岡崎市 |
用 途 | 病院 / 児童福祉施設 |
構造・階数 | 鉄筋コンクリート造・2F |
延床面積 | 10,524㎡ |
竣工年 | 2016年 |