モダニズム建築の大規模改修

ロームシアター京都

設計コンセプト

本計画は、昭和35年に日本を代表する建築家である前川國男によって造られ、モダニズム建築として評価の高い京都会館を可能な限り生かしつつ、舞台等の機能を改善し、市民をはじめとした様々な人々に、継続して利用される公共施設とするための再整備です。基本設計を担当した建築家・香山壽夫氏の監修のもと北側の旧第一ホール部分を地上6階・地下2階の「増築棟(大ホール・小ホール)」に改築するとともに、南側の地上4階・地下1階の「既存棟(中ホール・会議棟)」を改修しました。また、中庭に面する既存棟中ホール2階の既存屋外バルコニーを新設の屋根およびガラスカーテンウォールで覆い屋内化し、増築棟と既存棟を繋ぐ3層吹抜の共通ロビーに改修しました。敷地は岡崎文化・交流地区に位置します。南側は二条通(幅員25m)、北側は冷泉通(幅員18m)に接道し、西側は琵琶湖疏水、東側は京都市美術館別館、及び、岡崎公園に接します。

受賞

【2021】 第17回公共建築賞
(国土交通大臣表彰 文化施設部門)

建物概要

発注者 京都市
所在地 京都市
用 途 劇場 / 店舗
構造・階数 既存棟:鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造 / 4F / B1F・増築棟:鉄筋コンクリート造 / 鉄骨鉄筋 / 6F / B2F
延床面積 既存棟:9,226㎡・増築棟:11,732㎡
竣工年 2015年
備 考 基本設計:香山壽夫建築研究所
実施設計・施工:大林・藤井・岡野・きんでん・東洋熱工業特定建設工事共同企業体(協力:東畑建築事務所)
監理:東畑建築事務所
実施設計監修・監理監修:香山壽夫建築研究所
撮影:小川重雄
← 実績一覧へ戻る