競輪にも対応する複合スタジアム
りょうまスタジアム
設計コンセプト
2002年開催の高知国体に使用された陸上競技場(2種公認)と競輪場の全面建て替え整備計画です。競輪の休催を最短とするために、1年という短期間で現地建て替えを行った全国でも初めての事例でもあります。1995年末にプロポーザル方式において当社が選定された後、基本計画時より実施設計までの工期短縮・工費削減を含めた十分な検討を行い、1998年工事着工、当初のスケジュール通り1999年秋に競輪場部分を完成させ、競輪開催の運びとなりました。
建物は地下部分に収容駐車台数600台の駐車場を設け、その上階に陸上競技場と競輪場、附属諸施設と宿泊施設を併せ持つスポーツ複合施設です。また都市公園内でかつ高知市の中心地に位置するため、敷地北側の筆山の緩やかな稜線との調和、鏡川の対岸からのシルエットを大切にする等、周辺環境や景観に十分配慮した計画としています。外部デザインは、屋根全体で大きな波のうねりを、ユニット化した小屋根でうち寄せるさざ波を意識し、「土佐の波のイメージ」を表現しました。外壁では、土佐漆喰の壁に取り付く「水辺り瓦」の表情のように、帯状のトーンを変えた部分をつくり、伝統的意匠形態を取り込んでいます。このように、土佐の風景を写し込むことにより、市民にいつまでも親しまれ、高知市に新しい波をつくりだす場となることを願っています。
建物は地下部分に収容駐車台数600台の駐車場を設け、その上階に陸上競技場と競輪場、附属諸施設と宿泊施設を併せ持つスポーツ複合施設です。また都市公園内でかつ高知市の中心地に位置するため、敷地北側の筆山の緩やかな稜線との調和、鏡川の対岸からのシルエットを大切にする等、周辺環境や景観に十分配慮した計画としています。外部デザインは、屋根全体で大きな波のうねりを、ユニット化した小屋根でうち寄せるさざ波を意識し、「土佐の波のイメージ」を表現しました。外壁では、土佐漆喰の壁に取り付く「水辺り瓦」の表情のように、帯状のトーンを変えた部分をつくり、伝統的意匠形態を取り込んでいます。このように、土佐の風景を写し込むことにより、市民にいつまでも親しまれ、高知市に新しい波をつくりだす場となることを願っています。
建物概要
発注者 | 高知市 |
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所在地 | 高知県高知市 |
用 途 | 陸上競技場 |
構造・階数 | 鉄筋コンクリート造 / 鉄骨鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造・6F/B2F |
延床面積 | 66,334 ㎡ |
竣工年 | 1999年 |
備 考 | 撮影:(株)伸和 ■設計JV 品原建築設計事務所 |