立地環境に溶け込む陰影のある外観
JA大阪センタービル
設計コンセプト
永年賃貸ビルで過ごしたクライアントは、いつか「我が家」をと念願し、街を歩き、その姿に思いを膨らませてきました。昼は周りの建物を映し、夜は反転し中が丸見えというガラス張りの建物はいけない。その地に溶け込む陰影のある外観がよい。斬新な技術や材料はいらない。新しさは10年と持たない。建物だけに止まらない都市のあるべき景観に配慮したクライアントの言葉です。周辺の建物の映りこみを抑制し、外壁に階調のある陰影をつくるバルコニーを設けました。バルコニーは、日射や対面のビルの反射光を効果的に遮るフィンや小壁により構成されています。
建物概要
発注者 | (株)日本システムディベロップメント |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋 |
用 途 | 事務所 / データセンター / 託児所(社員用) |
構造・階数 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造・14F/B1F |
延床面積 | 11,109 ㎡ |
竣工年 | 2004年 |
備 考 | 撮影:(株)SS大阪 旧:NSD本社ビル |