地域で育った木で子どもたちを包む
豊田市高嶺こども園
設計コンセプト
伸びやかな農村風景を背景に「大らかな屋根を持つこども園」は、無理なく地域に溶け込んでいます。計画では、伝統的な農家の形式を引用しながら、遊戯室と中庭を保育室が囲む「間でつながる大きな家」をコンセプトに掲げ、心地良さが感じられる空間づくりをめざしました。建物の分節、深い軒、内外のつながり、回遊性、スケール感、自然素材の選択など、子どもたちの五感に響き、無限の探求心を育むことのできる多様な場を用意しました。遊戯室の架構は、豊田市産流通材を活用した「木造トラスアーチ構造」を採用しています。園内サインは、豊田市山間地域の伝統工芸「小原和紙」を子どもたちが漉いた和紙を主体としたサインデザインを展開しました。
受賞
【2020】 | 第54回日本サインデザイン賞(入選) |
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建物概要
発注者 | 豊田市 |
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所在地 | 愛知県豊田市 |
用 途 | こども園 |
構造・階数 | 木造/ 鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造・1F |
延床面積 | 2,254㎡ |
竣工年 | 2020年 |