住み慣れたイメージを呼び起こせる空間
介護老人保健施設 やまゆりの里
設計コンセプト
計画地には以前の施設の名残の桜の老木が多数あり、南側は県の畜産センターでいわば牛の放牧場です。北側隣地は新興住宅地とはいえ周囲は緑の多い静かなところです。この桜の老木を伐採することなく地域の人々との密着できる交流広場として開放し、建築的には周辺環境のイメージを切り取ることなくできるだけのボリューム感を抑えました。施設内容は10人単位10ユニットのユニットケアシステムの介護老人保健施設と、40人収容のデイケア施設です。一つのユニットは10人家族のひとつの家です。この考えのもとで内外の空間を決定付けています。そして、社会復帰支援が当然の施設づくりとして、お年寄りにとって住み慣れた空間イメージを常に呼び起こせる空間作りを基本にしています。
受賞
【2009】第28回三重県建築賞(田村賞)
建物概要
発注者 | 社会福祉法人明合乃里会 |
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所在地 | 三重県松阪市 |
用 途 | 介護老人保健施設 |
構造・階数 | 鉄筋コンクリート造・3F |
延床面積 | 6,127 ㎡ |
竣工年 | 2008年 |
備 考 | 撮影:SS名古屋 |