景観のアクセントとなる機能的なファサード

独立行政法人 農林水産消費安全技術センター神戸センター

設計コンセプト

食品・肥飼料・農薬などの安全について検査・分析を行う機関の関西での拠点となる建物です。検査・分析施設に求められる清浄度確保・コンタミネーション防止・VOC抑制などの性能を満足させながら、建物外周部のメンテナンスバルコニーや中廊下の設備シャフトなどにより、機能的で安全なフレキシビリティ・メンテナビリティに優れた施設を目指しました。また、ポートアイランドというコンテクストの希薄な埋立地に建つ建物として、この地域の景観形成に寄与できるよう、30メートルという高さの中で、陰影とリズム感、現代性と安心感のある特徴的な建築の実現を目指しました。さらに、面積効率と機能性が重視される施設の中で、移動空間としての階段室や廊下などに積極的に自然光を取り入れ、小さいながらも人々が溜まれる空間を確保するなど、職員や来庁者のアメニティへの配慮にも心掛けました。

建物概要

発注者 独立行政法人 農林水産消費安全技術センター
所在地 兵庫県神戸市中央区港島南町
用 途 検査検定機関
構造・階数 鉄骨鉄筋コンクリート造・7F
延床面積 6,495 ㎡
竣工年 2009年
備 考 撮影:(株)伸和
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