「雁木」と「駅ニワ」を中心とした交流空間

立山町元気交流ステーション

設計コンセプト

雄大な立山連峰を望む富山県立山町の中心市街地に位置する、私鉄の駅舎と町の図書館・交流センター・保健センターが複合した施設です。建物周りには、外に開かれた構成として、雪の多い地域で古くから親しまれた「雁木」を参照した大庇空間を整備しました。バスやタクシーの停留所、1階イベントホールのパネルシャッターを全開放した内外空間の一体利用など、さまざまな利用が可能な多目的空間として機能しています。建物中央のエントランスには、立山の雪の大谷を参照した、階段に取り囲まれた3層吹抜けの「駅ニワ」を設け、駅のコンコースと一体化して公共性の高い空間としました。駅ニワを基点に階段の各所に立山連峰を望む屋外テラスや交流ロビーを設け、動線を交流スペースとしている。施設全体が半屋外の「雁木」から続く、「駅ニワ」を中心に各機能が連続して開かれた交流の場となっています。

建物概要

発注者 立山町
所在地 富山県中新川郡立山町
用 途 図書館 / 交流センター / 保健センター / 鉄道駅
構造・階数 鉄骨造・4F/B1F
延床面積 6,362 ㎡
竣工年 2012年
備 考 撮影:(株)エスエス北陸
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