シンプルな素材と形状が創り出す襞のある表情
村中医療器株式会社 総合センター
設計コンセプト
人体の究極のモデルは1本のチューブだという。食べて出す、これが全てということで身体の精妙な動きもシンプルな構造に収斂されます。建築の設計はある意味ではこの逆の方向の作業と言えなくもありません。シンプルな原則を基に複雑で微妙な全体を創りだす。村中医療器 総合センターの建築もまたそのようなプロセスで出来上がったものです。村中医療器は医療、言い換えれば生命の維持に関わる企業であり、その総合センターはオフィス、開発研究、物流センターからなる新しい複合施設です。生命の維持に関わる企業の施設として、生命体を連想させる曲面からなること、シンプルな原理をもちながら複雑で襞のある建築であることがふさわしいと考えました。
建物概要
発注者 | 村中医療器(株) |
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所在地 | 大阪府和泉市 |
用 途 | 物流センター / 事務所 / 開発 / 研究 |
構造・階数 | 鉄骨造・オフィス棟:5F ロジスティック棟:3F 研究開発棟:2F |
延床面積 | 20,634 ㎡ |
竣工年 | 2012年 |
備 考 | 撮影:(株)伸和 |