インタラクティブな場の創出
ここでは、体育館とグラウンドを一体化・融合化することで、新たな関係性や交流を生み出すことを試みました。体育館の足回りに、移動空間にも憩いの場にもなる外部化された軒下空間(クラブデッキ)を巡らせ、人工芝グラウンドとの問に「観る・観られる」といったインタラクティブな関係を創出しました。このクラブデッキは、立体的な回遊動線でもあり、グラウンドを観ながら、外部から3階アリーナまで辿り着ける構成としています。また、壁面から大きく張り出したガラスのボックスには、ホワイエと教官室を内包しており、ここからキャンパス全体を見渡せる計画となっています。
積層コンプレックスアリーナ
バスケットコート3面分のアリーナは、50m×32mの大平面となるため、3階まで持ち上げ、その他の諸機能を1,2階に集約する構成としている。アリーナを積層することで、外部空間である人工芝フィールドを最大化することができ、限られた敷地の中でサッカー兼ラグビーコートの確保が可能となりました。
安全面では、アリーナと室内温水プールといった大空間には天井を一切設けず、地震時の天井落下の不安を払拭した安心・安全の教育環境を実現しています。
環境面では、アリーナと室内温水プールで居住域空調を行う等、エコキャンパスとして約20%の省エネ効果を試算しています。