【事業整備方針】
【施設配置計画】
施設棟は駅側からの商業施設・公益施設への視認性と利便性を考慮し敷地西側に配置、住宅棟は駅北側の明石公園方向から南の淡路島や明石海峡大橋への眺望を確保するため東側に配置しています。
中心となる公共広場は明石駅プラットホームに正対する建物中央2階に設け視認性を高め、駅前と魚の棚商店街を中心とした南に広がるまちを繋ぎ人の流れを創り出すゲートとして機能を持たせました。1・2階には南北を貫く自由通路を設け、2階歩行者デッキを東へ伸ばすことで周辺街区との連続性を高めています。
【施設機能計画】
また住宅棟(約220戸の分譲住宅)は4階以上に計画し、独立性を確保した住宅専用のメインエントランスを1階東端部に配置、ビューラウンジやゲストルーム等共用施設も設け、付加価値を高めています。構造的には居住性を高めるデュアル・フレーム・システム(DFS構造)による制振構造を採用し、このシャフト状空間スペースには入居者用立体駐車場が収められています。超高層の住宅棟(DFS構造)と構造的に分離した施設棟は、保有水平耐力を一般建物の1.25倍の耐震安全性を確保しています。周辺からも視認できる屋上緑化や太陽光発電設備を設置しています。そのほか環境負荷軽減を図る外装材や建築設備機材・設備システムの採用、ユニバーサルデザインの実践などにより環境・ひとにやさしい施設を目指しています。
【景観計画】
■『親しみやすさ』の創出
・「ゲート性」:南北の抜け(見通し)を意識し「まち・ひと」に開かれた公共広場として、再開発ビルへの来訪者を迎え入れる景観を創出する
・「透明性」:ガラスカーテンウォール・トップライトにより奥行き感のある開放的な屋内型公共イベント広場とする
・「わかりやすさ」:施設機能(用途)が視認される開口部と壁面で構成する
■『環境調和』
・「ヒューマンスケール」:長大な壁面を垂直・水平方向とも適度に分節し、威圧感を軽減する
・「緑の工夫」:段上に繋がる屋上緑化が変化のあるスカイラインを構成する
・「明石らしさ」:明石の海岸線・海・空などの風景から想起される自然な色彩を採用する
・「遠景~近景への配慮」:大きなボリューム構成から細部の詳細まで多様な視点に配慮する
・「奇をてらわない意匠」:光と影による壁面構成を図る
・「素材を生かす」:様々な材料の素材・素地の自然な色彩や風合いを生かす
■『新しい明石のランドマークタワー』の創出
・明石城・明石海峡大橋・淡路島と調和するランドマークとしての風景を創出する
【施設棟の計画】
市民図書館の更新拡張整備により市民が本とふれあう機会を高め、複数ある既存図書館との連携構築を図ることで図書館機能の充実を図っています。
未就学児童の健康福祉・保育施設、就学児童及び青少年のための教育育成施設を駅前に整備することで幅広い年齢層の市民サービスの充実を図っています。
日常的な市民サービス機能施設を拡充整備し、駅前ワンストップサービスの充実度を高めています。