居場所をつなぎ 賑わいの流れがうまれる

四万十市総合文化センター
しまんとぴあ

設計コンセプト

高知県の西部、『日本最後の清流』と呼ばれる四万十川が流れる四万十市に建つ文化施設です。既存のホール・公民館の老朽化に伴う再整備事業として、文化芸術活動・交流を活性化する賑わい創出の施設として整備しました。
隣接する公園に向けて通り抜けができる共用部は、外装材を内部にも展開させ、異なる仕上げの各室ボリュームの配置をバランスさせることで、まちを散策するような空間体験ができることを意図しています。大きな流れから分岐する支流は、路地空間のような小さなスケール感によって、市民の日常的な居場所となるように計画しています。
大ホールは舞台と客席の距離を縮めつつ、客席空間の一体感を得るために囲み型のバルコニー形状を採用しました。また、少人数利用による空席感を解消するように、特徴的な段状の客席形態をとっています。段状の客席によってうまれる反射音が、豊かな響きにも寄与しています。

建物概要

発注者 四万十市
所在地 高知県四万十市
用 途 劇場
構造・階数 鉄骨造 / 一部鉄骨鉄筋コンクリート造 / 一部鉄筋コンクリート造・4F
延床面積 6,922㎡
竣工年 2023年
備 考 設計JV:鳥設計事務所
外構整備後のグランドオープン2024年
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