インナーファッション企業本社のやわらかなスキン

インナーファッションを扱う企業の本社ビルです。明日香路に見られる、たおやかな形態をシースルーに見せた低層部内部空間と、二重がさねの外皮（ダブルスキン）の高層部でファサードを構成しました。エントランスホールの吹抜け空間は、大和三山が織りなす山並みの曲線をモチーフとし、フレスコ画と漆絵を配し、飛鳥文化に見られるマテリアルを新社屋に展開させ、柔らかいインナーのまほろばを形成しました。基準階は外壁面にフルハイトのスキンシステム（インナースキン：フロートガラス乳白フィルム貼＋アウタースキン：フロートガラス）を設けることにより柔らかな採光のオフィス空間となっています。このダブルスキン内のアルミカーテンウォール横無目にスリムライン照明を組み込み、ナイトランジェリーに通ずる透き通る白妙の光のボディラインを形成しました。