「終の住み家」の再生

名張特別養護老人ホーム

設計コンセプト

設立以来37年が経過した特別養護老人ホームの建て替え事業です。建物の耐震化、スプリンクラーの設置といったハードの整備と共に、多床室から個室への転換、ユニットケアの導入といったソフトへの対応のため、既存建物に隣接した敷地での建て替えを行っています。最も心掛けたのは、大人のための居心地の良い施設づくりでした。すべてのリビングは居室の扉に囲まれることなく、二方向からの採光と通風で快適な空間となっており、緑豊かな光庭を通じて隣りや下階のユニットと緩やかに視線がつながっています。季節を感じられる空間と施設全体を通した落ち着いた色使いにより、成熟した大人のための「終の住み家」として長く愛されることを願っています。

建物概要

発注者 社会福祉法人 名張厚生協会
所在地 三重県名張市
用 途 特別養護老人ホーム
構造・階数 鉄筋コンクリート造 / 鉄骨造・3F(80床)
延床面積 4,251 ㎡
竣工年 2013年
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