京都市立朱雀第四小学校 エコ改修
設計コンセプト
本校は、環境省「学校エコ改修と環境教育事業」のモデル校全国20校のうちの一つです。エコ改修にあたり、自然と上手く向き合ってきた京町家の知恵や工夫を現代の環境技術に置き換えた、市のモデルとなる新しい学び舎(や)づくりを目指しました。温熱環境の改善として、屋上や教室壁の断熱化、教室窓のペアガラス化、日射調整庇の設置を施し、高所にはバランス式自然換気窓による重力換気システムも導入しました。内装には京都市産の杉材を多用し、暖かみのある雰囲気を創りだしています。また、既存校舎をつなぐ2棟の渡り廊下を増築し、環境要素を盛り込むことで、機能性と学習性を合わせて向上させています。増築部1階は「あかしやホール」と名付け、環境学習のきっかけとなる仕掛けを随所に組み込んでいます。そこから続く中庭「いのちの庭」には、ビオトープや水田などを計画し、児童が身近に生き物にふれ合える場としました。
受賞
【2013】 |
第1回京(みやこ)環境配慮建築物 一般建築物改修部門 優秀賞 |
建物概要
発注者 |
京都市 |
所在地 |
京都市中京区 |
用 途 |
小学校 |
構造・階数 |
改修部:鉄筋コンクリート造・3F 増築部:鉄骨造・2F |
延床面積 |
改修部:4,179㎡ 増築部:171㎡ |
竣工年 |
2012年 |
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