雪利用

冬に降った雪を保存し、冷房や冷蔵用の熱源として利用し、除雪などに膨大な費用がかかっていた雪を 積極的に活用することでメリットに変えることが可能です。雪から取り出される冷気は、適度な湿度を保っていることや 雪が臭いや埃を吸着するために清浄度が高いのが特徴です。

実例紹介

豪雪地域に立地する六日町総合庁舎(新潟県南魚沼市)では、雪利用システムを採用し、
克雪(雪を制する)から利雪(雪を利用する)を図っています。

六日町総合庁舎(新潟県南魚沼市)

六日町総合庁舎(新潟県南魚沼市)


冬の間に敷地内に降り積もった雪を分館の雪室に貯蔵し、夏には雪室の中に通して冷却された空気を冷房に使用します。 雪解け水は分館の屋根散水に利用して屋根からの侵入熱の低減を図り、雪の長期貯蔵に役立てています。


雪室への雪の投入状況

雪室への雪の投入状況

六日町総合庁舎 雪室

雪室

サステナブルな取組み
県民ホールのディスプレイ

雪冷房を県民ホールや講堂などの一般開放部分に用い、その仕組みを県民ホールのディスプレイで案内し、 自然エネルギーの利用に関する地域住民への啓発に一役買っています。