- CO2排出量を約60%削減
(豊田市立土橋小学校) - 地域との協働による里山再生
(豊田市立浄水北小学校) - 中高一貫教育の名門私立女子校
(甲南女子中学校・高等学校) - エコスクール計画
(大口町立大口南小学校) - トイレでエコを学ぼう
(豊田市立土橋小学校) - 地域産木材の活用
(新城市立黄柳川小学校)
エコ改修をきっかけに始まった環境教育(豊田市立土橋小学校エコ改修での取組み)

ソフト整備の取組み
基本設計・実施設計時
エコと快適のバランスを学ぼう いいトイレってどんなだろう?
名古屋市立大学、TOTOと協力してトイレのエコと快適のバランスについて学べるカードゲームを制作しました。 例えばオート便ふたなど便利で快適だけど電気を多く使ってしまうものは快適ポイントは高いがエコポイントが低く、 自動水洗などそのバランスの良いものは高ポイントになります。 また、「節水をこころがける」や「電気をこまめに消す」などの 「アクションカード」により、高効率な設備を導入すればいいわけではなく、その使い方や心がけが大切なことも学ぶことができます。 このカードゲームは現在豊田市の小中学校に配布され、環境教育の教材として活用されています。


私たちの行うワークショップの他に、担任の先生から8コマの事前・事後学習を行ってもらいました。 事前学習としては、家や街の施設のトイレに出かけて最新のトイレについて調べたり、学校のトイレのいいところやわるいところを具体的に考えました。 カードゲームを行った後にはその振返りや子どもたちそれぞれがテーマを決めてさらに調べ学習を行いました。

改修案を考えてみよう(トイレ設計ワークショップ)
既設トイレの模型や図面、最新の学校トイレの事例を見ながら、事前学習で考えたアイデアをもとに大まかな配置計画を考えました。 既設トイレの問題点、グループワークで作った案の特徴やこだわりについてまとめました。 このワークショップの成果が設計にとり入れられています。


腰壁部分に張られる100角タイルのカラーパターンをグループワークで検討しました。 9枚1セットのうち2枚のポイントカラーを入れることができ、図形の規則性を学ぶこともできました。

改修工事中
建物づくりに関わってみよう(タイル施工ワークショップ)
2~6年生を対象に各学年の環境学習のテーマに合わせたイラスト描きました。 その中からモザイクタイルの下絵として102枚の作品を教職員が中心となって選びました。


5,6年生が下絵をもとにモザイクタイルを並べて絵を完成させていきました。 1枚のイラストには縦48個×横48個=2,0304個のモザイクタイルが使われるため、 102枚全部で約23万個のタイルを1日かけて並べる根気のいる作業でしたが子どもたちは楽しく活動してくれました。

施工者、設計者の協力のもと6年生が現場でモザイクタイルの施工体験を行いました。 見事なコテさばきやスピーディにタイルを張る職人技を間近で見ることもできました。


子どもたちだけでなく、これまで一緒にワークショップを行ってきた教職員、 大学研究室、事務局、設計事務所も教職員トイレのタイルデザイン、施工に挑戦しました。 みなさん気合の入った自作イラストで挑み、施工作業では子どもたちに負けないくらいの盛り上がりを見せ、 共に作る意識、新しいトイレへの愛着が深まりました。


竣工後
トイレのエコなところを見つけよう(新トイレを使った環境教育)
竣工後に、設計段階で行われていたトイレカードゲーム、トイレを題材にして節水・節電について考える授業や 新しくなったトイレを観察し、エコだと思うものやその理由について考える授業など様々な環境教育がトイレを教材にして行われています。


きれいに大切に使おう・丁寧に掃除しよう(校舎への愛着の芽生え)
設計、施工ワークショップやトイレを使った環境教育を通して、児童や教職員はトイレへの愛着が芽生えただけでなく、 トイレに限らず、校舎をきれいに、大切に使おうという意識が見られたり、清掃をより丁寧に行う行動の変化が起こったようです。 このこころがけが一過性のものにならず、環境教育や子どもエコガイドの取組を通して永く続くことを期待しています。

